振り回されない生き方のために。「幻想の世界」と「真実の世界」の使い分け始めませんか?

 

「幻想の世界」と「真実の世界」を使い分けられると、振り回されない生き方ができます

 

5年くらい前は、私は「幻想の世界」と「真実の世界」という違いも知らずに生きていました。

この頃は、子育て・家のこと・自分の時間のやりくりに追われ、家族の言動に自分の気分が振り回され、あれこれ心配したり後悔したり、内面はとても忙しく、疲れていました。

もともと、自分の中であれこれ考えたり自分を探求したりするのが好きだった私は、今の自己対話の原形となるものを意識するわけでもなく、自然に行なっていました。

けれども、自分の心の扱い方を理解したうえで自己対話をするようになってから、周りに振り回されるような生き方が変化しました。

その変化の1つが、「幻想の世界」と「真実の世界」の違いを知ったことと、両方の世界を意識的に行き来できるようになったこと。

これは、実際に自分で体験してみるのが一番良くわかるのですが、誤解を恐れずに、私の理解の助けとなったレナード・ジェイコブソン氏の本と私の体験をもとに、少し説明してみたいと思います。

 

 

「心の世界」とは

 

私たちは普段、実は「心の世界」の中で生きています。

目の前の現実に起きていることの中で生きていると思い込んでいますが、実は自分の「心の世界」の中で生きています。

ここで言う「心の世界」というのは、心の中や頭の中で繰り広げられている自分の内面にある世界、という意味です。

普段、あなたの内面では心や頭が無意識にいろいろなことをおしゃべりしていませんか?

見たもの、聞いたもの、やってみたこと、人との関わり、今日起きたできごと・・・それらに対して感じたこと、想定されることをあれこれと。

 

 

心の中はどんな世界?

 

今度、あなたの心の中で実際におしゃべりが始まっているときに、ちょっと意識を向けてみてほしいのですが、「どんなことをおしゃべりしているのかな?」と。

心の中のおしゃべりは、実は、すべてあなたの過去の体験に繋がっているのですが、そのことを見抜けますか?

 

もしも、「過去のことではなく今目の前で起きていることや未来のことについて、今は考えている」とあなたが自覚しているとしても、よくよく観察してみると、過去に自分が体験したことや見聞きしたことをもとに、今目の前のことや未来のことを語っているはずなんです。

たとえば、今朝の夫の言動が気に障り、いつまでもモヤモヤしていて「なんでいつもあんな言い方するのかしら!」とちょっとイライラしているとき、「また、ひどいことされた」と傷ついて、前に夫が自分に暴言を吐いたときのことや、心無いひと言を言われた時のことが後から後から思い出されてきて、夫に対する不満が自動再生されていること、ないでしょうか。

 

 

「幻想の世界」だけが現実だという思い込み

 

その理由はとってもシンプル。私たちは脳に記憶されていることをもとにして考えるよう、プログラムされているからです。

過去の似たような事例を脳の中のデータベースから抽出し、今朝の夫の言動と過去の傷付いたできごととを照合します。共通点が多いと、「同じことが起きた」と脳が判断するのです。「夫のあの言動は、自分のことしか考えていないからで、わたしのことをちっともわかってくれていない、だとすればこれは私が正当に傷つくべき事案だ」との判断がなされるわけです。

けれども、ここでちょっと自分を疑ってみてほしいのですが、そもそも、今朝の夫は本当に自分のことを粗末に扱ったでしょうか?

 

 

「幻想の世界」と「真実の世界」の違いを知る

 

過去の記憶は、歪められていてあいまいです。

未来の話に100%や「絶対」なんてなくて、よくよく冷静になって考えれば、ただの想像であり、100%の保証はない約束や期待なのです。

つまり、今まさに目の前で起きていることは事実ではあるけれども、自分が味わった体験は自分の内面で過去のデータをもとに想定した世界。つまり「幻想の世界」ということ。

 

ちょっと、難しい(怪しい)話になってきたと感じている方もいるかもしれませんが、ついてきてくださいね!

 

「幻想」と言われると、虚偽?まぼろし?と不安や怪しさを漂わせる可能性もありますが、決してそういう捉え方を私はしていません。

真実があるのは、「今」だけです。もっと正確に言うと「今、この瞬間」の自分が、リアルに味わっていることだけが【真実】です。

「今、この瞬間」から外れたところに、リアルな自分も人生も存在していないのです。

過去にこんなことがあった、この先こんなことが起こるんじゃないか、そんなことを考えている状態は幻想の世界にいる状態。

幻想の世界にいることがダメな生き方だと言いたいのではなくて、好みの問題だと思うのですが、私自身は自分の人生を、幻想の世界で多くの時間を費やし、今、この瞬間を味わい損ねることに「私のしたいことではないな」と感じたのですよね。

 

 

どちらの世界も「選択」することで、行き来が可能です!

 

心の中や頭の中の「自動再生おしゃべり」が止んでいないうちは、真実がある「今、この瞬間」を味わうことができません。

けれども、「自動再生おしゃべりを止めよう!」とするのは、おしゃべりを停止させようと頭の中が考えているので、おしゃべりは止まっていない、というループの中にいます。

おしゃべりを止めようとしていては、永遠に止まることがないのです。私はこのことに気づくまで3年くらいかかりました。

 

「今、この瞬間」に戻ってこれると、再び自分の人生を生きているという状態になります。

行ったり来たりするには、「気づいて」そして「選択」するだけなのです。

とてもシンプルですよね!

 

けれど、それができるのは自分だけなのです。

自分で気づき、選択する、そしてできるだけ真実の世界に留まれるよう意識的でいる、ということ。

シンプルだけど、心が他者に刺激されてしまうことが多いと、そう簡単なことではないのも事実です。

その場合は、他者に刺激されてしまう自分の心を丁寧に見ていってあげると、それも解消してゆきます。

そうすることで、真実の世界にとどまりやすくなります。

私の対話セッションではそのようなお手伝いをしています。

 

人生において、空想や妄想をすることが楽しい場面もありますね。けれど、決して楽しくはないことをいつまでも考えてしまっていることがあります。そんなとき、この記事のことを思い出してもらえたら、ぜひそのときのあなたが本当にしたい方を「選択」してくださいね。