自分のことが好きになる方法

はじめに

私は自己肯定感が高いタイプだと思っていたのですが、社会に出て仕事をするようになり、社会の中でうまくできるタイプではない自分が浮き彫りになってきたんです。
30代半ばから自己肯定感は下がり始め、40手前で「このままいくのは違う気がする」と気づきました。
自信を喪失し、かなり うつっぽくなってしまったからです。

20代のころから自然な流れで、まともに生きていくためには自分の足りない部分をどうにか埋める必要があると認識し、ときにはダメな自分が悔しくて泣きながらいろいろ努力していました。
努力しても、大して成長していけない自分に、自己肯定感は底をついてしまったという訳です。

でも本当の原因は、自分の体の声を聴けていないことでした。
いや、正確には、体の声は届いていたんだけど、それをどう対処したらよいのかわかっていなかったから、努力の方向がズレてしまっていたんです。

もしあなたも、私のように、人生に行き詰まり感、生きづらさを感じていらっしゃったら、この記事がお役に立てるかもしれません。
いろいろ努力してみたけど、最終的に自分を好きになれたとき取り組んだことについてこの記事には書いているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

ゴールはどこ?方向性と着地点

ところで、「自分のことが好き」って、どんな状態だと思いますか?
自分のことが好きになったことがないと、どんな状態なのかさえわからなかったりします。

自分が自分であることを、楽しめている状態ですよね、きっと。
でも、人間誰しも、いろいろな側面を持った複合体です。
好きなところと、「もっとこうだったらいいのに」と思うところが両方あるものです。

好きになれないところまで、好きになろうとして苦しくなっていませんか?

「自分のことが好き」というのは、あなたの1つ1つの性質をバラバラに見て、すべてを好きだと思える状態にしていくことではなくて、トータルで見てうまく運営できていると感じられる感覚だと思っています。
たとえば、会社組織でも、いろいろな人がいて凸凹を埋め合ってうまく運営できるのがよい組織だと思うのです。

うまく運営できていると、嬉しいですよね?
うまく運営できているときに味わう嬉しい感覚が、「自分のことが好き」な感覚です。
うまく運営できると、欠点や弱みがあっても、自分がのびのびできるのです。

自分のことが好きになれない、でも本当は好きになりたいというときは、まずは、【向かうところ=方向性、着地点】をこんな風に定めてみてください。

思い・感情・行動の一致

ところで、自分のことをうまく運営するって、何をどうすることを言うのでしょう?
それは、自分の思い・感情・行動が一致することに取り組むことです。

自分の思い・感情・行動が一致しているとき、あなたの内側には、迷いや不安がないはずです。
つまり、のびのび、生き生きしている状態です。
この状態が、その人の創造性がもっとも発揮される状態でもあります。

この状態が定着するほど、人にどう思われるか気にならず、他者のすごさに圧倒されず、自分のことに集中できます。
自分自身とも、他者とも、起こるできごととも、ちょうどよい関わりができるのが、うまく運営できている状態ですが、そのための土台となるのが思い・感情・行動の一致なのです。

ぜひ、これを意識し始めてくださいね。
土台がしっかりしていないと、ほかのことをあれこれやっても崩れやすいです。

自分と自分以外の境界線

生活や仕事など、他者との関わりがある場面では、自分の思い・感情・行動の一致ができるだけではなく、境界線も踏まえた行動ができるようになると、うまく運営できる状態を感じられます。
実際、コミュニケーションもぐっと楽になります。

まずは、自分の境界線がどこまでなのかを把握することから始めましょう。
境界線の基本ルールは、「自分でどうにかできること」と「自分ではどうにもならないこと」の境目が境界線だという点です。

細かな部分は人それぞれですが、この基本ルールをしっかり実践できれば、細かな部分も次第に自分でわかるようになっていきます。

境界線がわかると、行動を選択するときにも、選択肢がより明確になります。
後から一人反省会をして落ち込んだり後悔したりすることも、なくなっていきます。
コミュニケーションの苦手意識も和らいでいくはずです。

ぶち当たる壁

●自分の思い・感情・行動を一致させる
●自分以外のものとの境界線を踏まえた行動を選択する
とやっているつもりなのに、うまく行っている感じがしないときがあります。

そのようなときは、自分を客観視して、何がせき止めているのか丁寧に見ていきます。
たとえば、本当の思いが拾えていないとか、思いと行動に葛藤があるとか、どこかに思い込みや勘違いがないか、など。

どんなものがせき止めていたとしても、まずは自分に優しく、否定も責めることもなく受け容れます。
ニュートラルな目で眺め、自分が何か枠を作っていないか見渡してみましょう。

つまづきを解消していける経験も、自分の自信を育ててくれます。
逆に、つまづきがうまく解消していけないと、「やっぱり自分はダメだ」などと、再び自信を失う方へ行きやすいです。
そういった経験も無駄にはなりませんが、専門家の手を借りながらでも「できる」という経験を積み重ねていけると、自信が持てるようになります。

私たちの人生は選択と行動によってできている

私たちは、すべての行動を自分で選択して生きてます。
たとえば、何かを買うとき、何を食べるか決めるときのように「自分で選択している」と自覚できるものなら、わかりやすいです。

でも、「朝目覚まし時計が鳴り、目が覚めて、反射的に止めて体を起こす」、「相手に言われた言葉に傷つき、反射的に怒りをぶつけた」行為は、ほとんど自動的にやっています。
このような反射的な行動だとしても、実は自分が選択しているのです。

実際に、体が反射的な行動を起こすまでにも、知覚→認知(分析・判断)→選択→行動という流れが、体の中で行なわれています。
これは、脳・神経系・肉体の連係プレーです。

つまり、何気なく日常生活を送っていたとしても、すべての行動は、実は自分の脳が選択した結果なのです。

あなたの人生の中に「自分のことが好き」を生みだしたいときも、同様です。
どういうことかと言うと、あなたのすべての言動1つ1つが、「自分をうまく運営する」ための選択と行動の繰り返しになるようにすれば、知らないうちに叶うということです。

自転車が乗れるようになるプロセスと同じようなことを経て、自分のことをうまく運営できるようになり、「そういえば自分のことが好きになれてる」という日が訪れます。

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