「今、この瞬間」は、こんなところ
「今、この瞬間」にあるのは、沈黙だけです。
思考や感情も湧いてくることはありますが、ただ流れていくだけです。
でも、よーく観察してみると、沈黙のほかに感覚があります。
そしてもっと、じーっくりと観察してみると、気づいている意識があります。
これは難易度かなり高いので、わからなくても大丈夫。
この気づいている意識が、目覚めた状態の私であり、本質の私です。
気づいている私
気づいている意識の本質の私は、何に気づいているのでしょうか。
たとえば、
自分という存在に気づいています。
自分の感覚・感情・思考に気づいています。
自分の行動に気づいています。
自分の体があって、呼吸しているのが感じられて、どこかがかゆいとか痛いとか、どんな気持ち、どんな思い、何を考えている、今歩いているなど、意識を向けると気づくことができるのが、わかるのではないでしょうか。
これが気づいている意識の私です。
「今、この瞬間」への入り口
あなたの中にある沈黙、もしくは、あなたの体の感覚を見つけて、見つけたらそこにいてください。
そこにいるとは、その沈黙やあなたの体の感覚と一緒にいる感じです。
それが難しく感じるようでしたら、コップでも本でもペンでもいいので、何か手に持ったり触れたりしてください。
そして、手に触れた感覚だけを感じてみようと、試みてください。
その状態を保つと、あなたも「今、この瞬間」に存在することができています。
沈黙状態のまま、沈黙を味わっている、といった感じです。
これが、「今、この瞬間」を体験している状態です。
悟りの境地に行かなくても、今この場でできます。
「今この瞬間」がわかるメリット
実際問題、沈黙状態のまま生きることなんて、できません。
それができるなら、悟りの境地にたどり着いたってことだし、それをするには山にこもるしかない。
家庭を含めた社会生活において必要なのは、そういうことではないですよね?
人間関係や物事を円滑にマネージメントしていくこと。
その際に、さまざまなハウツーや、戦略でマネージメントしていく方法もありますが、生身の人間同士が、それぞれの生命エネルギーを活かしてマネージメントしていくほうが、自然の摂理に抗わない。
結果として、うまくいく。
その意味で、「今この瞬間」の気づいている意識を知っていることで、次のようなメリットがあります。
●冷静になれる
●より俯瞰した視点を持てる
●視野が広がる
●視座が高まる
●真実に気づける
●より公平な判断ができる
●より的確な判断ができる
●どんな状況でも苦しさに囚われないで済む
●人の目や声に振り回されず、自分の信念に集中できる