体の声
それが自分にとってどうなのか知りたいときは、体に聞きます。
体はそれを、体の感覚=体感で示してくれます。
たとえば、ゆるむ感じなら「YES」、緊張が捉えられたら「NO」という具合です。
ニュートラルな状態の体を知っていると、体の声が捉えやすいです。
自分が質問しなくても、実は体は、つねに示してくれています。
感じるモードは、もっとも自分に寄り添った選択をしたいときに頼りになります。
一方、 ”みんなが良いと言ってくれそう” ”一般的な正解” ”常識的にみて” と判断しているときは、考えるモードを使っています。
考えるモードと感じるモードの違い
考えるモードを使っているとき、同時に、体の感覚を味わうのが難しいです。
それは、体のしくみがそうなっているからです。
試しにやってみるとわかるかもしれません。
あなたの体が ”とろけるチーズ” になったとして。
足の先から順に熱が加わって次第に溶けていくのをイメージして、徐々に頭の方にまで。
体がとろけるチーズのようになったらこんな感じかな?と考えて、脱力させて床になだれ込む、のではなく・・・、想像力を使って、体全体で体がとろけていく「体の感覚」を味わいます。
味わっているままの状態をキープして、1から9までを順に暗算で足していってみてください。
「1+2+3+4+5+・・・」という具合に。
いかがですか、けっこう難しくないですか?
やってできなくもないかもしれませんが、スラスラできるとはいかないはずです。
体の感じを味わうコツがつかめなくて、しっかり体感を味わうことができないと、暗算のほうができちゃうかもしれません。
私の場合は、2016年にはじめてこのことを習い、その時は、感じるモードをけっこう自分は使えている方だと感じました。
でも今は、もっとクリアに体感を捉えて、自分の本心かを確かめることができているので、あの当時はまだまだでしたねー。
考えるモード優勢の現代人
社会生活に馴染んでいればいるほど、私たちは考えるモード優勢で生きています。
そう自覚できないほど、馴染み過ぎていることも多いです。
私たちは子どものころから、「ちゃんと考えなさい」という教育を受けていることが多いのも、影響していますよね。
考えることと、感じてみること、どちらも大切な人間の能力なので、TPOに合わせて使い分けると「生きやすくなる」と私は実感しています。
考えるモードのときに比べ、感じるモードの方が、心身がリラックスします。
頑張る現代人にとって、感じるモードも使いこなしていけるとよいのではないでしょうか。
感じるモードは育て直せる
私は、40歳ごろまで考えるモード優勢で生きていました。
生きづらさを感じていたし、うつっぽくなった時期もありました。
40歳過ぎてから感じるモードを育て直し始めました。
もともと感覚派だったこともあり、今では感じるモードを使いこなしています。
感じるモードを使いこなすには、体で覚える必要があります。
感じるモードの育て直し方
まずは、体の感覚に「気づいていく」ことから始めます。
日常の中で、ご自身の体に意識を向け、体や体の感覚を観察することから取り組みます。
体のどこに力が入ってるとか、どこが疲れてるとか、どこがザワザワするとか、呼吸が浅くなってるとか。
はじめは、朝布団の中でまどろんでいるとき、信号待ちしているとき、歯磨きしているとき、食器を洗っているとき、お風呂に入っているときなど、いつでもよいのですが、あなたにとって体に意識を受けやすいタイミングからスタートしてみるとか。
また、考えるモードと感じるモードは同時には使えませんから、考えるモードを止めることを覚えると、感じるモードを育てやすいです。
考えるモードの止め方ですが、考えるモードが停止しているときは「沈黙状態」になります。
頭の中・心の中を「沈黙状態」に保つと、考えるモードが停止していることになります。
幸せも自分らしさも感じるモードで
感じるモードの主要なメリットを挙げてみます。
●自分にとっての正解がわかる
●自分の本心がわかる
●体の声がわかる
●心身のバランスを取る、自律神経の状態に気づくなどができるので、健康管理にも役立つ
こちらを見てお気づきかもしれませんが、自己対話がしやすくなることばかりです。
感じるモードを自在に使えると、自分らしく幸せに生きていきたい人の役に立ちます。
考えるモード優勢になれてしまっていても、感じるモードは育て直すことができます。
この記事が、参考になれば光栄です。