その管理栄養士とは?
食生活は大切だけど、それよりも大切にすべきことに気づいてしまった管理栄養士とは、私のこと。
そして、気づいてしまったこととは「自分を楽しむこと」です。
自分を楽しめていると、何をやっても、やらなくても、自分の全体が健全な状態でいられます。
そのことを私は実体験してしまったのです。
この記事は、私の実体験をもとに私が気づいたことのシェアです。
私のフィルターを通して感じたもの・わかったことなので、そのまま信じ込まずに、あなたのハートで読んでみてください。
私の大まかな食経歴と健康状態
私は、管理栄養士として働き始めてからずっと、自分や家族のために栄養バランスを考えた食事を食べています。
けれど、30代になると年々便秘、頭痛、生理痛、鼻炎など不定愁訴が気になるようになりました。
メンタルも弱く、外ではエネルギッシュに振舞うようにしていましたが、家では仕事の悩みでよく泣いていました。
その後、子どもが生まれてからは、さらに、食の安全も意識するようになり、食生活の管理レベルが上がりました。
産後はとくに、子育ての疲労もありましたが、疲れやすく、疲れが取れにくく、精神的にもギスギス・イライラしやすかったです。
食生活にはずっと気を付けているのに、大病はしないものの、元気いっぱいではない状態でした。
健康診断の結果は、ほとんど優良でしたが。
現在の食生活と健康状態
今も、食生活は大切にしていますが、いろんなことの優先順位が入れ替わりました。
結果、前ほど食生活の管理レベルは高くはありません(押さえるところはしっかり押さえてますがww)。
それでも今は、以前より疲れにくく、風邪もひきにくくなりました。
何より、精神的にとても穏やかでいられることが人生のクオリティを上げてくれています。
私の中で変化したことは、「健康のためにはまずは自分を楽しむことだ」と気づき、どのようなことも「楽しむこと」「喜び」を基準にするようになった点です。
自分を楽しむとは?
ここでの「楽しむ」とは、必ずしもワクワク、ワイワイ、キャーキャーな楽しいとは限りません。
楽しんでいるかどうかは、その人の固有の感覚ですので、他者との比較は難しいです。
以下のような状態は、楽しむことができていると私は自分の体感で捉えています。
●本当の本当の本当にやりたいことをしている状態(魂が喜ぶ的なw)
●「ダメな自分も自分だ」と優しく思える状態
●ストレスがない状態
●苦しくない状態
あなたにとっての楽しめている感覚は、どのようなものでしょうか。
楽しむことができてないとしたら、気づきの自己対話で、どんな思いや考えが楽しむことの制限になっているかを、見に行きます。
健康になるための食事法が存在するわけではなかった
健康を維持増進する方法、病気を予防する方法は、世の中にたくさんあります。
自分の体の状態によっては、食事を調整したり制限しないと、うまくいかない時期もあります。
私も、卵・乳をうまく消化できない時期があり(食物不耐性)、卵と乳製品を避けた食生活を送っていました。
始めの1年くらいは、胃もたれと頭痛が減り、ずいぶんと楽になり、合わない食品を知らないうちに摂り続けていることが原因だったのかと実感し、嬉しかったのを覚えています。
しかし、「半年くらい制限すれば、また食べても大丈夫になる」と専門家に言われましたが、結局2年近くたっても、卵と乳製品を食べると不調が出ました。
その後、このままでは何かが違うと察し、卵と乳製品を避ける食生活を徐々に緩めていくことにしました。
代わりに、「卵と乳製品を食べても大丈夫な体になる」と決めたのです。
すると、制限を緩めたのに、体調は悪化せず、卵と乳製品を食べても不調が出なくなっていきました。
自分をまるごと扱うこと
食生活が人間の肉体に寄与する影響は、軸になるものの1つではあるけれど、一部を担っているに過ぎないということです。
私は、管理栄養士になったことで、人間の体を「食」とか「運動」という入り口からしか眺めていませんでした。
でも、体の専門家たち(治療家、ボディセラピストなど)との出会いで、体の世界はもっと広いということを知ることができました。
食のことだけ取り上げても、土壌がやせている、だから野菜の栄養素が減っている、日本は農薬使用量が世界一、添加物を避けよう、砂糖は良くないとか。
オーガニック、糖質制限、グルテンフリー、高たんぱく+メガビタミン、玄米菜食、マクロビオティック、ファスティング、腸活が体にいいなど・・・。
いろいろと語られますが、どれも、人間の解釈が入ったものなので、普遍的な真理ではありません。
どういうことかと言うと、1つの正解があるわけではないということです。
自分を楽しむことが健康の土台
この経験から、健康は食べるものの影響だけではなく、心の作用や自分の信念が体の状態に影響を与えることがわかりました。
ひと言で表現するとしたら、私の場合は「自分を楽しむ」こと抜きには、健康を保てないと私は気づいたのです。
自分を楽しむとは、たとえば「食を好きなように楽しむ」など、欲望のままに楽しむということではありません。
自分がこの世に存在していることを楽しむという感じ。
食生活も人生も自分基準が自分の正解
私の場合、誰かが決めた基準で「よい食生活とはこう」と決めるのではなく、自分の基準で決めていこうと思うことがきっかけでした。
そこから、食生活の選択にとどまらず、暮らし方、生き方、家族との関わり方、パートナーとの関わり方、すべての他者との関わり方、自分の扱い方など、自分のすべての「選択」が、自分基準に変わっていきました。
それが、自分の人生を創っていく生き方、自分の創造性を発揮する生き方、だったのです。
そして今、私はお気に入りの自分で、軽やかに自分を楽しんで生きています。
私の中の全部が、繋がっていたのです。
ストレスについては、別の記事に書きます