覚悟が足りないから変われないと思っている方へ

自分を変えるのに「覚悟」はいりませんw

自分の生き方や性格を変えるのは、なかなか難しいことです。

その理由は、今の自分でずっと生きてきているので、それが一番「慣れている」からです。
今の自分に、どんなに生きづらさや絶望感を感じていたとしても、一番「慣れている」のです。
慣れているものや、すでに知っているものは、ある種の安心を提供してくれます。

生き方を変えるとは、望みが叶うことであり、未知の世界へ行くことでもあります。
怖さや不安が出てきて足が止まったりもするし、大きな変化であればその分時間もかかります。

今回は、変わりたいのに変われないのは「まだ覚悟が足りないから」と、現実を突きつけられ絶望した状態だったところから、初めて抜け出せたときに、私がやったことを記事を書きます。

コーチングやカードリーディング、自己啓発系の本などで、「あとは覚悟を持ってやるだけですよ」「まだ覚悟が足りないのかも」というような言葉を受け取り、こんなに努力してきても覚悟がまだ足りないそんな自分が情けなく感じている方は、方向性の見直しに役立てていただきたいと思っています。

必要なのは「覚悟」とは限らない

私の周りにいた結果を出している人たちが、望む自分になるためには、揺るがない意志を持つ・覚悟する・肚をくくる、と言っているのをよく見聞きしたり、実際に私へのアドバイスとして言われたりしました。
でも私の場合、覚悟を持とうとすればするほど、うまくいきませんでした。

理由は、この言葉で自分を苦しめていたからです。
覚悟という言葉に対する私の捉え方に、「すでにできている人が言っているのだから、これが唯一の正解なんだ」という観念が加わり、当時の私には、覚悟という言葉が重くのしかかりました。

このことにも関連しているのですが、私の中では自分に何かを「課す」やり方が無意識にクセになっていました。
「生き方を変えたい」というテーマに関しても、取り組み始めたころは、いろいろと課していました。
たとえば「もっと〇〇できるように」などと。

こんな風に、自分にプラスにならない言葉が自分を苦しめていると自覚できたときから、そこから脱却するための探求をし始めました。
そうしてたどり着いたのが、「好奇心」と「勇気」です。

私の場合は、この2つの心(意識)を使うと、内側で自分に優しいまなざしを向けやすく、前向きな動きが生まれ、明るい変化へ向かっていく助けになりました。
あなたの場合は、どんな言葉が助けになるでしょうか。

好奇心と勇気をこんな風に使いました

「変わりたい」という方の中には、「〇〇できる自分になりたい」と具体的な目標がある方もいいれば、漠然と「変わりたい」という方もいます。
前者はゴールが明確になっているように見えますが、実はどちらも、向かう方向がぼんやりしたままです。

「どんな状態で生きていたいのか」が明確になっていくほど、望むような人生を現実のものにしていけます。

今あなたが、違和感や生きづらさをどうにかしたいという思いが強いのなら、「今度こそ変わるぞ」と覚悟を持つよりも、「どんな状態で生きていたいのか」を、好奇心を持ってさまざまな角度から、どこまでも探求してみませんか?
実際にやってみて、「こんな状態で生きる」の部分が自分と合っているか体感で確かめて、ずれていれば軌道修正をして、目指していく方向性の精度や純度を上げていく、というような探求です。

そうは言っても、これまでいろいろ取り組んでも変われず苦戦してきているので(つまり、こじらせていたので)、新しいやり方を始めたからといって、自分も現実もがガラッと変わることはありません。
その取り組みの道のりの途中で、自分にダメ出ししたり、いじけたりする古いパターンが再び出てきたときには、その都度、「こんな状態で生きていく」のほうへ心を切り替えるようにしました。

切り替えるときに、私は勇気を使いました。
こんなことしてても変われる保証はない、本当にこっちでいいのかな・・・と不安がよぎるたびに、私は勇気を使うことを思い出し、自分の内側に自分の勇気を見つけ出して、それを使って自分の心を切り替える感じです。

もしも自分の勇気が見つからない人は、勇気を見えなくするほどの何かがあるはずなので、「何があるのかな?」ということにも、まずは好奇心を向けてみることをしてみてください。

自分を縛っている言葉

自分のことを縛っている言葉があると、自分や生き方を変えていくときに、足かせになりがちです。

自分を縛っているかどうかは、そのことを思ったときに、ほかに選択肢がない感覚、圧をかけられているような感じ、見たくない嫌悪感のある感じなどがあるかどうかで見分けられると思います。

自分を縛りがちな考え方の例としては、
●覚悟して取り組む(覚悟が足りてない)
●現実を創っているのは自分(だから、自分がいけない)
●思考が現実化する(ネガティブ思考が現実化しちゃう)
●行動しないと変わらない(行動が間違っているのかな、行動が足りないのかな)
●自立できていないと、水瓶座の時代を軽やかに生きていけない(自立したいのにできてない)
●自分の軸を持っていること(ブレブレの自分はダメだ)
●すべての責任は自分にある(そう思うと苦しい)
●人に嫉妬するのは、あなたにもその才能があるってこと(そうは思えない)
●あるがままの自分を許そう(自分を許したらダメな気がする)
●セルフラブ、自分を愛でる(宗教っぽく感じる)
●それを手放すだけだよ(そんな簡単に手放せたら悩んでない)

自分がどんな言葉にどんな反応をしているか、好奇心を持って気づいていくと、自分を縛る制限が少しずつ緩んでいきます。

変わるためのスイッチ

変わるスイッチは、自分の中にある「こんな自分で生きる」という意志です。
変わろうとする、変わるために〇〇する、というよりは、意志を持つと変わるスイッチがONになる、という感じです。

似たような言葉に「決意」がありますが、「決意」となると重たさや緊張感が増す人がいます。
決意という言葉に、意気込みや覚悟などを乗せる必要はなく、ただ「決める」「意志を持つ」だけのことを指しています。

そして、「変わるという前提で日常を過ごす」と、スイッチがONになった状態が維持されます。

意志に「できる/できない」を混ぜない

「できる(できている)」「できない(できていない)」という価値基準や判定などが、自分の中に入り込んでくると、一気に落ち込んだり不安になったりします。
自分へのダメ出しや、悲観的な考えがどんどん出てきて、行動も気分も重たくなり、事態が停滞しがちになります。

できる/できないが混ざっていることに気づいたら、「切り離す」ということをしていました。
落ち込んだり不安になったりしないように心がけるよりも、「できる/できない」が混ざっていたら、その都度「切り離す」やり方のほうが、停滞を長引かせないので、私はおすすめです。

「こんな自分で生きる」という意志を持ち、日常生活や目の前に起こることに対して本心で関わる、をひたすら繰り返します。
目の前のことを終えると、次にやることが目の前に現れ、それを繰り返していると、いつの間にか「決めた」方向へ自分が進んでいます。
後ろを振り向くと、自分の道ができています。

スムーズにできるようになる段階に入ると、こんな風に進んでいくのを感じました。
私の場合は、何度も何度も練習が必要でしたが、自分の意志、この先を見てみたい好奇心、勇気を活用しました。

自分を変えるとは自分に還ること

そもそも、生き方を変えるとか、望む自分に変わるというのは、今までの自分が実は「自分100%」ではなかったことに気がつき、「自分100%になること」を指しています。
つまり、今の自分から自分じゃないものを除いていく作業になります。
自分の外側に作った理想の自分像になろうとする、自分に何かを足そうとする、ことで変化を起こそうとするのは、「自分100%」に向かっているとは限りません。

「自分100%」になってしまえば、体力も気力もエネルギーも十分あるので、理想の自分像を目指すことだってできるようになります。

著者:清水綾香

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