気づきの自己対話とは?
気づきの自己対話とは、自分への理解を深めていくための「必要なことに気づける」自分との対話です。
日常の意識状態では見えていない「感じていること」「思い」「考え」などに気づくことで自己理解が深まり、自分軸をクリアにしていけます。
グルグル思考とは、対話の方向性がまったく異なります。
自分との健全なパートナーシップを育むことができます。
自分軸がクリアになるにつれて、自分も他者も大切にすることができるようになり、結果として、自分の望む人生が送れるようになります。
気づきの自己対話で気づけること
気づきの自己対話では、次のようなことに意識を向けて、自分が自分自身に気づいていきます。
- 自分の状態(体の状態、気持ち)
- 起きていることの真実
- 自分の観念(信念や価値観など)
- 自分の本当の思い
- 自分の本当のニーズ
- 今の自分の答え
これらに気づいたら、たとえば、今の自分にはそぐわない観念を見直して、観念が修正されたことでこれまでとは違う行動を選ぶこともできるわけです。
まずやること 気づくための準備
気づくためにまずやることは、気づくためのスペースを作ることから始まります。
そして、自分が気づける状態にあること。
それができたら、自分の内側を眺めてみます。
シンプルに言えばそれだけのことなのですが、この説明だけでは伝わりきらない部分について少しずつ言語化していきます。
眺め方のポイント
1.観察するまなざしは自分に向ける
2.好奇心を持つ
3.体の状態、感情(気持ち)、考え、体の感覚などにふんわりと意識を向ける
(凝視ではなく、ふんわりフォーカス)
まなざしの向きについて
眺めるときのまなざしの向きは、相手や出来事ではなく、「自分」です。
たとえば、「なぜ私はあの場であんな言動をとったのか」について気づきの自己対話する場合、「相手が〇〇したから」ではなく、「私の中に〇〇という思いがあったから」となります。
これは、「自分に原因があったことに気づく」ことではあるのですが、「反省する」「後悔する」「すべては私のせい」といった方向ではありません。
観察する距離感
何かを観察するときは、観察される側(対象物)と、観察する側(自分)との間に、ある程度の距離が必要ですよね。
自分の内側を観察するときも同様で、自分の内側と、観察する自分との間に距離を取ります。
自分のことを離れたところから眺める「視点」を、自分の中で作ります。
たとえるなら、自分のことを「あたかも他人のように位置付けて眺める」といった感じです。
体と心をつながっているものとして扱う
気持ちや考えばかり気づきがちですが、体も忘れないで眺めるのがポイントです。
体と心は、実は、脳と自律神経系でつながっていて、作用し合っています。
次のステップ
今回は準備編について記事にしてみましたが、いかがでしたでしょうか。
言語化すると、まどろっこしい気もしますが、理解の助けになっていましたら嬉しく思います。
対話の実際については、気づきの自己対話のやり方2というタイトルの記事で説明します。