気づきの自己対話のやり方2 対話の深め方

気づきの自己対話のやり方1では、気づきの自己対話をする上で、大前提となることを説明しています。

今回の記事では、自分との対話の深め方の実際について、説明します。

自己対話をするタイミング

気づきの対話はいつやってもよいのですが、下記のようなタイミングは、潜在意識の思いが浮上しやすいので、とくにおすすめです。

●何となく気になることがある、モヤモヤするとき
●他者との関わりで、イヤな思いをしたとき
●具体的な悩みがあるとき
●問題が起きたとき
など。

このようなときには、あなたは何かに刺激されているはずです。
どんなものに刺激されるのか、自分を観察して探っていきます。

気づきの自己対話の大まかな手順

実際には、単純に進んで行かないこともありますが、大まかな流れに分けるとこうです。

1.悩みの解体整理
2.苦しくなっている思いを見つける
3.自分の本心を拾う
4.不要な思い込みを見直す/外す
5.新しい選択ができる
と続きます。
気づきの自己対話で最初にするのは、「悩みの解体整理」です。
悩みはたいがい、思いや考えが複雑にからまっています。

絡まった思いを解体したら、自分の本心を拾う、要らない思い込みを見直す/外す、といった整理するプロセスを踏みます。
整理されることで、新しい選択をしていけます。

自分の自由に気づき、可能性を開いていける方向へ向かうことで、生きづらさを減らしていくことに役立ちます。

自己対話の重要なこと

●頭で答えを考えない
自分に問いかけて、答えを見つけるときには、頭(思考)は使いません。
自分のことを観察する視点を自分の中で作って自分を眺め、体の感覚を使って、実際に自分の内面にあるものだけを観察します。
体の感覚を使わずに、分析、推測、説明、釈明などをしていたら、気づきましょう。
それは思考が答えを作り出している状態です。
頭を使わないためにも、体や体の感覚を感じることが、とにかくとても重要なことです。

●気づいたものは掴まない
自己対話をしている間、気づいた思いや感情を掴んでしまうと(囚われてしまうと)、自己憐憫や思考の嵐の中に巻き込まれる確率大です。
ひとたび巻き込まれると、潜在意識に向かってたどっていく自己対話は難しくなります。
軌道修正するか、自然と鎮まるのを待ちましょう。

できているかどうかの確かめ方

自己対話では、最終的に体も心もゆるみます。
甘やかすとは違い、心の苦しさを自由にしていく作業です。

信じ込みや思い込みが「変わる・なくなる」ことで、心の自由度が増すというしくみです。

無意識の信じ込みや思い込みと言われるものには、いろいろな種類があります。
たとえば、本当は今の自分に必要ないことなのに、今までやっていたことを漫然と今も続けていた習慣化された行動もそうです。
ここまでの人生のどこかで、「そのことをしないといけない」という思いが自分に定着しすぎて、自分と一体化してしまっていて、縛られていることにすら気づけていなかったというようなものあります。

心がゆるむ・ホッとする・軽くなる、といった感覚が、気づきの自己対話ができているかどうかの目安になります。
「そういえば、前の自分とは明らかに違う言動をするようになった」「以前の自分が何に苦しんでいたのか覚えてない」と気づくなど、知らないうちに変化していることもよくあります。

「わかっているのにできない」過渡期

\相手の言動・振る舞いに、イラっとしたり、傷ついたりする本当の原因は、相手にではなく、自分の潜在意識にあるんだ/
そう頭ではわかっているのに、できるようにはなっていない自分に苦しくなることがあるかもしれません。

たとえば、しなくてもよい攻撃を相手にしてしまう、自己防衛を反射的にしてしまう、といった状態のことです。
とくに、家族、パートナー、子どもとの人間関係で、起こりやすいです。

冷静な自分に戻ってから自己対話をすると、本当の原因に気づけるのに、その場ではそれができない自分に、苦しむ時期のことです。
私の場合は、2年ほど苦しんでました。

頭で理解できることと、実際にできるようになるのはタイムラグがあります。
このような時期は、「うまくできるようになろう」という思いが、自分を縛っているのかもしれません。

また、体が反射的に反応している場合は、神経系のしくみが関わっているとも考えられます。
体に思いや感情といったエネルギーが記憶されているために、神経系が反応するのです。
このようなケースでは、体と心のしくみを理解したり、自律神経の調整に役立つワーク、エネルギーヒーリングなどが助けになります

自分との対話が怖い・進んで行かないあなたへ

あなたのタイミング・ペースで取り組んでいくのが、あなたのベストです。
ヒーリング(癒し)が進むには、一人ひとりに必要な「順番」があるからです。
私のセッションでは、クライアントさんのペースに合わせて進めるようにしています。

私の体験は、私にしか通用しないものです。
けれど、経験者の言葉がヒントや後押しになることもありますので、私の体験をご紹介しています。

私の場合は、自分との対話に慣れないころ、自分にベクトルを向けること自体が怖かったり、面倒に感じたりしました。
何が出てくるのか怖かったし、それに気づいたら自分がどうなってしまうかわからない、自分では受け止めきれないものが出てきてしまったらどうしよう、などと恐怖の波が押し寄せてくるのです。
あなたの場合はどのような思いが湧いていますか?

実際には、気づきの自己対話をしたことで、「ガーン」「まぢか・・・」「あぁ、ショックだよ」と衝撃を受けることはありました。
でも、自分がどうなってしまうか・・・といった心配ごとは、何ひとつ起こりませんでした。

何度か経験を積むと衝撃にも慣れ、問いかけるコツもつかめて、新しい何かに気づくたびに、自分の心がどんどん自由を得ていくので、軽やかさが出てきて、怖さはなくなりました。

さらに続けていき、自分自身の闇に気づくことが結果として歓喜を与えてくれる体験をしてからは、もっと闇に気づきたいと好奇心が出てきたほどです。
自分への理解が深まる喜びと、自分の苦しい思いを解放していける喜び、どちらも味わえるからです。

参考にしていただけたら光栄です。

まだの方は
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体と心の声を聴き分ける自己対話の
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